抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(1)低線量域のγ線照射(5~40Krad)に伴うジャガイモ塊茎(堺市産.小諸産)のかっ変現象を明らかにするために行なったもので、とくに組織学的観察,照射時間や塊茎の熟度とかっ変発生との関係,またポリエチレン包装や低温処理がかっ変発生におよぼす影響について観察した。(2)発芽抑制範囲内での照射でもジャガイモ塊茎にかっ変発生することが認められ,その発生部位は維管束部周辺に部分的にみられた。かっ変の発生は一般に照射線量が高くなると増大し,照射後3から7日間に急激に進行した。(3)かつ変の発生は収穫後1か月以内では,早期に照射するほど増大する傾向が認められた。しかし,収穫後2か月後では10Kradではほとんどかっ変はみられず.20Kradや40Krad区でもその発生は減少した。収穫時における塊茎の大,小型をもって,熟度によるかっ変発生の相違について調べた結果,未熟な塊茎ほどかっ変発生が多いことが認められた。(4)ポリエチレン包装し照射することにより,また照射後直ちに低温処理することにより,かっ変の発生を軽減させることができるようであった(原報)