抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガスクロマトグラフによる血中有機溶剤の分析は呼気の溶剤分析と関連して気体を取り扱うことが望ましいので原理的に最も簡単な平衡法を採用し妥当性を検討した.血液試料を平衡容器に注入し一定温度(37°C)で気-液平衡を成立させ,標準試料からの検量線から被検試料の有機溶剤濃度を求めた.検量線は直線性を示し変異係数は5%以下であった.試料1mlの検出限界はベンゼン0.02,トルエン0.04,m-キシレン0.1μg/ml(クロマト上1cmのピーク濃度)であった.容器注入試料は約30分で平衡に達し,2時間後まで安定気相濃度を示す,平衡状態はバイアル瓶を用いる定容平衡が簡便である,ベンゼン25,トルエン100,m-キシレン150ppmの溶剤蒸気を2時間暴露させた被検者の血中に5時間後も3溶剤を証明できた.以上,手抜に熟練を必要とせず,十分な感度と精度で血中混合溶剤を分離,定量し得た:参9