抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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薩摩本節(枕崎産)の機械削りかつお節から水蒸気蒸留により,香気濃縮物を得,これより中性部を分離した.中性部の量は全香気物質の約半量で,中性部中,カルボニル部はむしろ不快臭で,かつお節特有の佳香は非カルボニル部こ認められた.カルボニル部および非カルボニル部のガスクロマトはそれぞれ24および26個のピークを示し,これらピークを捕集精査した結果,イソブチルアルデヒド,イソバレルアルアヒド,ダイアセチル,ベンズアルデヒドおよびフリルメチルケトン,フリルアルコール,cis-2-ペンテノールを確認し,また,かつお節特有香を有する未知アルコールとカレー様しげき香を有する結晶状のカルボニル化合物を単離したが,構造は未決定.