抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ユーカリ種マリ,ジャラ,カリ材の抽出成分がクラフトパルプの黒液を濃縮するときの粘度上昇に及ぼす影響を検討し,つぎの結果を得た.アルカリ処理前後の72%硫酸不溶分の差からキノ物質の量を推定するキノ指数を求め,これと蒸解収率に関係があることを認めた.黒液粘度は濃縮によって上昇するが,とくにジャラでは顕著であった.L材黒液にキノ成分を添加しても粘度上昇は必ずしも大きくなかった.ユーカリ材黒液にCa塩を添加すると沈殿が生じ,Mg塩を添加すると粘度が上昇.アルカリによる予備抽出後蒸解すれば黒液粘度の上昇ば小さいが,黒液を用いて抽出すると抽出廃液に沈殿を生じた.蒸解前に120°C以下のキノ成分抽出およびアルカリ分解工程を設けることによって黒液の粘度上昇を抑制でぎた:参20