抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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酵素(E)リゾチームが基質(S)であるグリコールキチンと共存するときはE-S複合体の形成により差スペクトルを明かに示し,これはいわゆる赤側シフトで,275,285および293.5mμにピークを持つ.293.5mμの吸光度は最大で,酵素濃度0.33mg/ml,基質0.33mg/mlにおける293.5mμの吸光度はΔD
293.5=0.04,分子吸光度はΔε=2,020である.ΔD
293.5は各種条件で測定したリゾープスの活性に完全に比例する.酵素の差スペクトルはまたN・N’-ジアセチルキトビオースおよびグリコールキチンの中間加水分解生成物の共存でも出現するが,他のグルコサン誘導体や糖類の共存下では観察されない.この差スペクトルの起源を検討した結果,酵素の活性中心またはその付近に位置する1個のトリプトファン残基がE-S複含体の形成によってよりヒドロフォーブな領域に取りかこまれるため差スペクトルが出現することを指摘した.