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J-GLOBAL ID:201602017106082070   整理番号:64A0262737

リゾチームの酵素-基質複合体(I)酵酸-基質複合体の差スペクトル

著者 (3件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 381-387  発行年: 1963年 
JST資料番号: F0286A  ISSN: 0021-924X  CODEN: JOBIAO  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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酵素(E)リゾチームが基質(S)であるグリコールキチンと共存するときはE-S複合体の形成により差スペクトルを明かに示し,これはいわゆる赤側シフトで,275,285および293.5mμにピークを持つ.293.5mμの吸光度は最大で,酵素濃度0.33mg/ml,基質0.33mg/mlにおける293.5mμの吸光度はΔD293.5=0.04,分子吸光度はΔε=2,020である.ΔD293.5は各種条件で測定したリゾープスの活性に完全に比例する.酵素の差スペクトルはまたN・N’-ジアセチルキトビオースおよびグリコールキチンの中間加水分解生成物の共存でも出現するが,他のグルコサン誘導体や糖類の共存下では観察されない.この差スペクトルの起源を検討した結果,酵素の活性中心またはその付近に位置する1個のトリプトファン残基がE-S複含体の形成によってよりヒドロフォーブな領域に取りかこまれるため差スペクトルが出現することを指摘した.
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