抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イチゴから分離した粗アントシアン(I)をpH3.640°に保った時のIの分解に及ぼす添加物の影響をみると,酸化型アスコルビン酸(II)はアスコルビン酸(III)と同程度のI分解能を有し,IIIの場合はこれが酸化されることが必要であるが,IIのようなα-ヂケトン構造の物質では酸素を必要とせずにIを酸化分解.SO
2やNaBH
4はIを還元退色させるがH
2SやIIIのようなエンジオールレダクトン類はIを還元しない.IIIとH
2O
2が共存するとIの分解は著しく促進され,これは反応性に富んだモノデヒドロアスコルビン酸のフリーラジカル(IV)が一時に多量に生成される為である.よってイチゴ果汁でそのIを分解退色させるのはおもにIIIであって,その機構はIII→IV→IIの酸化過程で生ずるIVとIIによる酸化分解である.