抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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原子力発電所の放射線環境は過酷である。そのような環境下における安全性の確保あるいは事故対策のためには,放射線検出器によって環境中の放射線情報を知る必要がある。セリウムをドーピングしたイットリウム・アルミニウム・ペロブスカイト(YAP:Ce)は,潮解性がなく耐放射線強度が高く,放射線検出器のシンチレータとして優れている。酸化亜鉛(ZnO)は,バンドギャップが室温で3.37eVのワイドバンドギャップ半導体であり,原子の変位エネルギーが大きいため,高い放射線耐性が期待できる。また構造的に耐放射線強度が高いと考えられる光導管構造を採用したため,高い耐放射線強度を有する放射線検出器を構成できる。YAP-ZnO放射線検出器では,YAP:Ceシンチレータに放射線を照射した時に発生する紫外線光を,ZnO紫外線センサで検出し,入射した放射線強度に応じた光電流を出力する。しかしながら,実用化に至らせるためには,次の課題がある;・放射線に対する感度の評価・検出器としての放射線耐性の評価・ZnO紫外線センサの更なる感度向上。