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J-GLOBAL ID：201602200286466385   整理番号：16A0344982

サケの母川回帰精度について

著者 (1件)： 福澤博明 (北海道区水産研)
資料名： Salmon情報  (水産研究・教育機構研究開発情報)
号： 10  ページ： 16-19  発行年： 2016年03月 
JST資料番号： J0676B  ISSN： 1881-705X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,北海道のサケ種苗放流における放流河川とは異なる河川への親魚の迷い込みについて紹介し,サケの母川回帰精度について考察した。産卵のために川を遡上するサケ類は放流された「母川」に回帰すると考えられていたが,近年のカラフトマスの研究では,放流河川とは異なる川に迷い込む(迷入)割合が高いことが明らかとなっている。そこで筆者らの研究グループでは,耳石温度標識したサケ稚魚を放流し,放流河川とは異なる川への迷入の実態について調べた。その結果,サケの母川回帰精度は極めて高いことが明らかとなった。

シソーラス用語： *サケ ,  *放流 ,  *母川回帰 ,  北海道 ,  遡上 ,  標識法 ,  *種苗放流 ,  遡河回遊性 ,  耳石標識

分類 (3件)： 魚類  (FH02020K) ,  増養殖の技術  (FH04020Y) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (8件)：

• 有賀 望,森田健太郎、鈴木俊哉,佐藤信洋,岡本康寿,大熊一正. 2014. 大都市を流れる豊平川におけるサケOncorhynchus keta 野生個体群の存続可能性の評価. 日水誌, 80 (6), 946-955
• 藤原 真. 2011. カラフトマスの放流効果は? 北水試だより, 82: 17-19
• 北海道さけ・ますふ化放流事業百年史編さん委員会. 1988. 北海道さけ・ますふ化放流事業百年史. 北海道さけ・ますふ化放流百年記念事業協賛会, 札幌. 1260pp
• 宮腰靖之,高橋昌也,大熊一正,卜部浩一,下田和孝,川村洋司. 2012. 標識魚の遡上状況からみた北海道尻別川水系内でのサクラマスの母川回帰. 北水試研報, 81: 125-129
• 坂野栄市. 1960. 北海道に於ける鮭稚魚の標識放流試験 昭和26年~34年. さけ・ますふ研報, 15: 17-38

タイトルに関連する用語 (2件)： サケ ,  母川回帰