抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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APIの理解と使い方の学習は,プログラマにとって重要であるが,時間のかかる作業である。APIを理解するための方法の1つとして,チュートリアルがある。チュートリアルは,複数のサンプルコードおよびその説明と,それらのリストからなるドキュメントであり,ライブラリの基本的な機能の使い方を提示する。現在,チュートリアルはライブラリの開発者が記述しているが,チュートリアルを書くことは手間がかかる作業である。そのため,チュートリアルが更新されず,最新のAPIの使い方がチュートリアルで説明されていない場合がある。この問題に対処するため,本論文では,単体テストからチュートリアルを自動的に生成する手法を提案する。本手法では最初に,単体テストから実行可能なサンプルを生成する。次に,サンプルの説明を生成するために,プログラム可視化の技法を用いる。また,サンプルコードのリストを作るために,単体テスト間の依存関係を用いる。具体的には,実行時情報を用いて単体テストの依存関係を抽出し,そしてその依存関係をもとにサンプルコードを順序付けする。本手法の有効性を確認するためにユーザスタディを実施した。この結果,本手法を用いて生成されたチュートリアルを用いることで,自動生成された既存のAPIドキュメントの場合よりもAPIを効率的に理解できるという結果が得られた。(著者抄録)