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J-GLOBAL ID：201602201699514015   整理番号：16A0011643

単一次数高調波光源による気相分子の時間分解光電子分光

Time-Resolved Photoelectron Spectroscopy of Gaseous Molecule Using Single-Order High Harmonic Pulses

著者 (6件)： 関川太郎 (北大 大学院工学研究院) ,  飯窪亮 (北大 大学院工学研究院) ,  原渕祐 (北大 大学院理学研究院) ,  佐藤壮太 (北大 大学院理学研究院) ,  武次徹也 (北大 大学院理学研究院) ,  萱沼洋輔 (東京工大 応用セラミックス研)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 43  号： 12  ページ： 833-837  発行年： 2015年12月20日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高次高調波は,真空紫外,極端紫外,軟X線,硬X線の領域での発生が報告され,アト秒分光を中心とした時間分解分光への応用が期待されている。これらのスペクトル領域でのフェムト秒やアト秒のダイナミクスは未踏の研究分野で,高次高調波光源の利用が期待されている。本報告では,時間分解分光用の高次高調波光源の開発とその気相分子への応用について解説した。単一次数高次高調波光源を開発し,時間遅延補償分光器の性能評価を示した。また,光電子分光法の原理を述べ,時間分解分光法や空間分解分光法を説明した。1,3-ブタジエンでの超高速緩和ダイナミクス,1,2-ブタジエンでの光解離の観測結果を示した。光励起後,基底状態にコヒーレントに生成された分子振動が光イオン化確率を変調していた。光電子分光法は,複数の分子軌道をフェムト秒の時間分解能で観測でき,遷移状態や円錐交差などの観測に適している。

シソーラス用語： *光電子分光法 ,  *時間分解分光法 ,  気相 ,  分子スペクトル ,  分子構造 ,  高調波 ,  光源 ,  無次元数 ,  単一モード ,  *光高調波発生 ,  真空紫外線 ,  極端紫外線 ,  軟X線 ,  硬X線 ,  秒 ,  フェムト秒 ,  分光計 ,  遅れ ,  性能評価 ,  空間分解分光法 ,  現象 ,  緩和現象 ,  光解離 ,  基底状態 ,  分子振動 ,  光イオン化 ,  分子軌道 ,  遷移状態 ,  準位交差 ,  アルカジエン ,  *高次高調波発生 ,  次数 ,  EUV光源
準シソーラス用語： アト秒 ,  円錐交差 ,  極端紫外線光源 ,  時間遅延 ,  超高速現象

分類 (4件)： レーザの応用  (BD04100V) ,  分光法と分光計一般  (BD07041Q) ,  光電子放出  (BM09030D) ,  非線形光学  (BD05000T)

物質索引 (2件)： 1,2-ブタジエン ,  1,3-ブタジエン

引用文献 (18件)：

• P. Villoresi: Appl. Opt. 38 (1999) 6040.
• L. Nugent-Glandorf, M. Scheer, D. A. Samuels, A. M. Mulhisen, E. R. Grant, X. Yang, V. M. Bierbaum, and S. R. Leone: Phys. Rev. Lett. 87 (2001) 193002.
• L. Poletto, P. Villoresi, E. Benedetti, F. Ferrari, S. Stagira, G. Sansone, and M. Nisoli: Opt. Lett. 32 (2007) 2897.
• M. Ito, Y. Kataoka, T. Okamoto, M. Yamashita, and T. Sekikawa: Opt. Express 18 (2010) 6071.
• H. Igarashi, A. Makida, M. Ito, and T. Sekikawa: Opt. Express 20 (2012) 3725.

タイトルに関連する用語 (6件)： 次数 ,  高調波 ,  気相 ,  分子 ,  分解 ,  光電子分光