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J-GLOBAL ID：201602203411897651   整理番号：16A0273074

JMAにおけるメタン標準ガスのスケールと安定性及びMRI標準との比較

Scale and stability of methane standard gas in JMA and comparison with MRI standard gas

著者 (10件)： 坪井一寛 (気象研究所海洋・地球化学研究部) ,  松枝秀和 (気象研究所海洋・地球化学研究部) ,  澤庸介 (気象研究所海洋・地球化学研究部) ,  丹羽洋介 (気象研究所海洋・地球化学研究部) ,  高橋正臣 (気象庁地球環境・海洋部環境気象管理官) ,  高辻慎也 (気象庁地球環境・海洋部環境気象管理官) ,  川崎照夫 (気象庁地球環境・海洋部環境気象管理官) ,  下坂琢哉 (国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センター) ,  渡邉卓朗 (国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センター) ,  加藤健次 (国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センター)
資料名： Papers in Meteorology and Geophysics (Web)  (Papers in Meteorology and Geophysics (Web))
巻： 66  ページ： 15-24 (J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0764A  ISSN： 1880-6643  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 気象庁(JMA)では大気観測のために1600~2100 nmol mol^-1の濃度範囲のメタン(CH₄)標準ガスを2000年以降使用しており、本研究ではその標準ガスのスケールと安定性について調べた。JMAの標準ガスは米国の海洋大気庁(NOAA)において質量比混合法によるNOAA04スケールを用いて検定された。NOAA04スケールは世界気象機関(WMO)のCH₄標準ガス・スケールとして認定されている。NOAA04スケールで与えられた濃度値は、これまでJMAで使用していた質量比混合法のMRI/JMAスケールによる濃度値と比べて+1.3~-4.5 nmol mol^-1の違いがあることが判明した。両スケールの差はCH₄濃度の違いに依存しており、その関係は直線で回帰できることが分かった。標準ガスの安定性試験を行った結果、2本の標準ガスに濃度変化が起こっていたが、他の標準ガスの濃度は安定であることが確認された。気象研究所(MRI)との標準ガス比較実験は2000年~2014年まで継続し、WMOスケールへの変換や標準ガスの濃度変化の補正の妥当性を評価することができた。また、日本における「温室効果ガス観測のための比較実験(iceGGO)」プロジェクトでは計量機関による質量比混合法の値との比較結果が得られ、CH₄スケールの検証に有効であることが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *メタンガス ,  認証標準物質 ,  行政機関 ,  温室効果ガス ,  *大気中
準シソーラス用語： 気象庁

分類 (1件)： 対流圏・成層圏の地球化学  (DD01020P)

タイトルに関連する用語 (5件)： メタン ,  標準 ,  スケール ,  安定性 ,  MRI