抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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収穫期が労働のピークとなるため,南西諸島地域のサトウキビ農業は,機械収穫体系の導入が進められ,農地の集積や農作業の受委託による効率的で安定した生産法人等による機械化経営を目指している.効率的な機械作業を進めるためには,農作業計画の最適化を行う必要がある.しかし,作業計画は圃場毎の作業履歴を記録し,データを分析しながら効率的に考えられるべきである.本研究では,運送業界で広く活用されている車載情報システムを小型サトウキビ収穫機に搭載し,農作業記録装置として利用し,収穫機の作業実態を詳細に調査した.その結果,エンジン回転数を用いることで,収穫機の作業内容を正確に分析できた.GPSの走行軌跡より収穫機の刈り取り面積を8%以下の誤差で計測することが可能であった.映像記録型ドライブレコーダーを用いることで刈り取り量の推計が可能となった.今回のサトウキビ収穫機の一日の実作業率は0.4程度で一般的な農作業機械の値とされる0.6~0.85と比較すると小さく,また圃場での有効作業効率は35%程度と低い.これは刈り取りが後退法で行われているためと考えられる.(著者抄録)