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J-GLOBAL ID:201602205872892778   整理番号:16A0359265

Brachypodium distachyonにおける防御関連植物ホルモンのサリチル酸,ジャスモン酸およびエチレンに応答したマーカー遺伝子の発現プロファイリング

Expression profiling of marker genes responsive to the defence-associated phytohormones salicylic acid, jasmonic acid and ethylene in Brachypodium distachyon
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巻: 16  号: Mar  ページ: 16:59 (WEB ONLY)  発行年: 2016年03月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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[背景]Brachypodium distachyonは,イネ科草本に関する有望なモデル植物である。作物産生を損なわせる病原体によるBrachypodiumの感染が報告されており,従って本種は病原体病毒性や植物疾患抵抗性の分子機構を研究するための代替的プラットホームを提供する。現在まで,Arabidopsisおよびイネにおいてのみ,植物免疫の広範な絵を持っている。従って,Brachypodiumは,植物種間の防御システムの共通性およびユニーク性を展示する対照物を構成する。植物ホルモンは植物生物ストレス応答において鍵となる役割を果たし,ホルモン応答性遺伝子は病原体感染の間の疾患抵抗性応答を定性的および定量的に評価するために用いられる。このために,防御応答モニタリングに適した時点で発現した防御関連植物ホルモンマーカーが必要とされる。それらの発現プロファイルとともに応答特異性も役立つ。しかし,役立つマーカー遺伝子はBrachypodiumにおいてほとんどない。[結果]Arabidopsisやイネの既知マーカー遺伝子に対する蛋白質配列類似性に基づいて,34個のマーカー遺伝子候補を選んだ。植物に防御関連植物ホルモンのサリチル酸,ジャスモン酸およびエチレンを処理し,処理後24hおよび48hに転写量を測定した。サリチル酸に関して2個,ジャスミン酸に関して7個,およびエチレンに関して2個の遺伝子が,いずれかあるいは両方の時点で誘導された。病因関連(PR)1蛋白質をコードする11遺伝子に注目して,その発現パターンとArabidopsisおよびイネのそれらを比較した。系統学的分析は,Brachypodiumがイネ遺伝子に似た複数のPR1ファミリー遺伝子を含有することを示唆した。本発現プロファイリングは,幾つかのPR1遺伝子および防御関連植物ホルモンに対して特定されたマーカーの調節パターンが,イネのそれらと密接に関連することを明らかにした。[結論]本研究において特定された免疫ホルモンマーカー遺伝子が,それらの転写活性化が疾患抵抗性応答のそれと一致することから,モデル病原体応答系としてBrachypodiumを用いる植物病理学者に役立つことを提案する。単子葉植物が,双子葉植物のそれと異なる共通の防御系として定義される,特徴的な免疫系を共有することも,本結果は示唆する。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
遺伝子発現  ,  植物生理学一般 

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