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J-GLOBAL ID：201602206386258672   整理番号：16A0013709

焼成処理によるサブサハラアフリカ産低品位リン鉱石の可溶化方法の検討

著者 (8件)： 中村智史 (国際農林水産業研究セ) ,  今井敏夫 (太平洋セメント) ,  鳥山和伸 (国際農林水産業研究セ) ,  飛田哲 (国際農林水産業研究セ) ,  松永亮一 (国際農林水産業研究セ) ,  松永亮一 (クボタ) ,  福田モンラウィー (国際農林水産業研究セ) ,  南雲不二男 (国際農林水産業研究セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 86  号： 6  ページ： 534-538  発行年： 2015年12月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： SSAにおける安価なリン酸資源として活用するため,SSA産の高ケイ酸質低品位リン鉱石の焼成処理による可溶化技術を検証した。各種の炭酸塩を添加してBPRを焼成した結果,炭酸ナトリウムを添加し焼成することで,全リン酸あたりのク溶性リン酸量および水溶性リン酸量の増加が認められた。試験した処理のうち,炭酸ナトリウムをNa₂Oが300g kg^-1となるように配合し950°Cで焼成した場合に最も高い効果が認められた。この条件では,全リン酸あたりのク溶性リン酸量はおよそ1000g kg^-1に達し,水溶性リン酸量も280g kg^-1にまで上昇した。これは焼成処理により,BPRに含まれるフッ化アパタイトからレナニットを生じたためと考えられる。また,水溶性のリン酸ナトリウムが生じたため,水溶性リン酸量が増加した。このことから,BPRにおけるリン溶解特性は,炭酸ナトリウム添加をともなう焼成処理によって大幅に改善できることが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： アフリカ ,  *燐鉱 ,  *可溶化 ,  *焼成 ,  炭酸ナトリウム ,  ブルキナファソ ,  水溶性 ,  可溶性 ,  溶解性
準シソーラス用語： ク溶性 ,  サブサハラアフリカ

分類 (1件)： 肥料製造工業  (YB02080Z)

引用文献 (14件)：

• Abe, S. S., Buri, M. M., Issaka, R. N., Kiepe, P., and Wakatsuki, T. 2010. Soil fertility potential for rice production in West African lowlands, JARQ, 44, 343-355.
• Abelson, P. H. 1999. A potential phosphate crisis. Science, 283, 2015.
• 秋山 尭・積田和枝・和田陽子 1992.高ケイ酸質のリン鉱石からつくったNa₂O-CaO-MgO-P₂O₅-SiO₂系焼成リン肥の構成鉱物と溶解性.土肥誌,63,658-663.
• Appleton, J. D. 2002. Local phosphate resources for sustainable development in sub-Saharan Africa.British Geological Survey, Report CR/02/121/N.
• Bationo, A., and Mokwunye, A. U. 1991. Alleviating soil fertility constraints to increased crop production in West Africa : The experience in the Sahel. Fertil.Res., 29, 95-115.

タイトルに関連する用語 (5件)： 焼成処理 ,  サブサハラアフリカ ,  品位 ,  リン鉱石 ,  可溶化