抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気候変動や人口増加による水不足は,世界の主要な関心事であり,将来の水不足のために適応戦略が開発されるべきである。これまで主としてハード面の技術により将来の水利用の可能性が評価されてきたが,水法などのソフト戦略も重要である。本研究では複数の水取引制度を対象として,その成立に関連する要因を自然科学,社会科学的な側面から明らかにすることで,今後の水取引制度導入に関する提案にむけた知見を提供することを目的とした。カリフォルニア州・オーストラリア・チリにおける水取引,水取引成立に関わる要因(期間,空間スケール,主体やシステム,灌漑実施地域,周辺の制度整備,気候条件)について述べた。これら3地域の水取引に共通する要因として,夏の利用可能な水量を予測しやすい気象条件,水を送るためのインフラ整備,土地所有権と水利権の分離,などがあげられる。