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J-GLOBAL ID:201602208396851340   整理番号:16A0185993

藻類バイオ技術の実用化に向けて《後編》ユーグレナの産業利用と今後の展開

著者 (1件):
資料名:
巻: 74  号:ページ: 56-58  発行年: 2016年01月01日 
JST資料番号: G0089A  ISSN: 0914-8981  CODEN: BIDSE6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ユーグレナは,日本においては「ミドリムシ」の和名で広く認知されており,一般に沼,池,水田などの流れの緩やかな淡水に生息している水中を浮遊する単細胞真核藻類の一種である。ユーグレナが多様な栄養を含むことを利用し,食料として生産および事業化が達成されている。微細藻の商業生産が実際に始まったのは1960年代のニホンクロレラによる台湾でのChlorellaの培養からとされ,1970年代にはスピルリナの培養施設がメキシコに完成した。その後,1980年代にはアジアだけで46もの微細藻培養施設が稼働し,3番目の商用微細藻類として,オーストラリアではβ-カロテンを含むDunaliella salinaの培養も行われるようになった。ユーグレナの中でもEuglena gracilisという種について大量培養を実現し,2007年には食品としての商品化と流通を本格的に開始している。ユーグレナには特異的にβ-1,3-グルカンで構成されるパラミロンという物質が含まれる。パラミロンは単糖のグルコースのみから構成され,そのすべてがβ-1,3-結合で連なっている。また,高度に結晶化されている点が他のβグルカンと異なる特徴である。パラミロンはユーグレナが本格的に市場に流通する以前は食として供された歴史はないが,βグルカンには一般的に免疫賦活効果などが見いだされることが多く,パラミロンにも類似の機能性がある可能性が示唆されている。その機能性を科学的に明らかにすることにより,今後ユーグレナの食品としての価値がさらに高まることが期待される。微細藻類の培養は,農業未利用地において二酸化炭素を利用したバイオマス生産が可能であるため,今までの農業と競合しない点が期待されるポイントの1つとなる。特に,ユーグレナを含め,微細藻類の油脂を利用した燃料生産が可能であることから,炭素循環型社会の構築に寄与すると広く期待されている。
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分類 (3件):
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工業的培養法,装置  ,  食品の化学・栄養価  ,  生物燃料及び廃棄物燃料 
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