抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エルニーニョが発生すると,東部赤道太平洋の北側と南側で暖水ロスビー波が出現することが知られている。最近の研究により,北太平洋の暖水ロスビー波は,熱帯収束帯の南北変位に関連する風応力によって励起されることが明らかになったが,南太平洋の波動は詳しく調べられていない。本研究は,南北両太平洋の暖水ロスビー波の発生を統一的に説明するメカニズムを探った。その結果,暖水ロスビー波は,赤道ケルビン波の東岸反射ではなく,風応力によって主に励起されることが示された。更に,高気圧性の風応力カール偏差が出現しており,昇温域の低気圧偏差に沿って吹く東西風偏差,特に東風偏差が,それに大きく寄与していることが分かった。(著者抄録)