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J-GLOBAL ID：201602209679622785   整理番号：16A0131010

ステアリン酸で表面処理したセルロースナノファイバーの作製とその性質

Preparation and Properties of Surface-Treated Cellulose Nanofibers with Stearic Acid

著者 (3件)： 川端浩二 (岡山県工技セ) ,  藤井英司 (岡山県工技セ) ,  日笠茂樹 (岡山県工技セ)
資料名： Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan  (Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan)
巻： 23  号： 380  ページ： 30-33  発行年： 2016年01月01日 
JST資料番号： F0275A  ISSN： 1345-3769  CODEN： JSIJFR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,木質バイオマスをバイオエタノール原料やセルロースナノファイバー原料に利用する技術が注目されている。筆者らは,木粉およびリグノセルロースナノファイバー製造を行う林工一体型モデル工場の実現と樹脂複合材料の実用化をめざして,木質バイオマス微粉化によるバイオマスフィラーの開発を行っている。セルロース粉末のステアリン酸処理により,水の接触角が増加して疎水化することを報告したが,本研究では,ステアリン酸による表面処理を用いたセルロースナノファイバー(CNF)の疎水化を行い,その性質を調べた。接触角は,未処理CNFの43°に対し,5mass%表面処理CNFは73°を示し,疎水化されることが分かった。ステアリン酸は,多分子層吸着量を処理した場合には化学吸着と物理蒸着の状態であると推察された。

シソーラス用語： バイオマス ,  *木質バイオマス ,  *セルロース ,  ナノファイバ ,  *表面処理 ,  *表面性状 ,  表面粗さ ,  濡れ ,  疎水性 ,  接触角 ,  表面エネルギー ,  化学吸着 ,  物理蒸着 ,  走査電子顕微鏡 ,  比表面積 ,  示差熱分析 ,  熱重量分析 ,  脂肪酸
準シソーラス用語： FE-SEM ,  水接触角 ,  濡れ性

分類 (2件)： 木材化学  (FF05040V) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

物質索引 (1件)： ステアリン酸

引用文献 (10件)：

• 村上克治,井上宏之,矢野伸一,滝村 修,澤山茂樹,廃棄物資源循環学会論文誌,20,74-78(2009).
• H. Yano, S. Nakahara, J. Mater. Sci., 39, 1635-1638 (2004).
• S. Iwamoto, A. N. Nakagaito, H. Yano, M. Nogi, Appl. Phys., A81, 1109-1112 (2005).
• H. Yano, J. Sugiyama, A. N. Nakagaito, M. Nogi, T. Matsuura, M. Hikita, K. Handa, Adv. Mater., 17, 153-155 (2005).
• A. N. Nakagaito, H. Yano, Appl. Phys., A80, 155-159 (2005).

タイトルに関連する用語 (5件)： ステアリン酸 ,  表面処理 ,  セルロースナノファイバー ,  作製 ,  性質