抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,火盛り期の火災室の換気量を火炎の浮力が促進するか否かを確認することである。火盛り期の火災室の換気量を考える際には,室内のガス密度を均一と見なすことが多い。実際の火災では火炎の分布には偏りがあり,火炎部分に働く浮力によって換気が促進される可能性が考えられるが,このような火炎浮力の効果についての研究は殆ど行われていない。そこで本研究では,火炎浮力の効果を確認するために,奥行きに対して横幅の狭い模型区画を用いた実験を行った。実験条件は7つで天井高さと換気開口の数を変えた。天井高さが高い実験条件において大きな換気量が計測された。換気量の計算値は,火炎の浮力を無視するより,考慮する方が実験値との整合性が高くなった。これらの結果より,火盛り期の火災の換気量に対して火炎の浮力が影響することが確認された。(著者抄録)