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J-GLOBAL ID：201602213353962109   整理番号：16A0090951

ガス溶断における火花粒子(スパッタ)の飛散

著者 (1件)： 八島正明 (労働安全衛生総合研)
資料名： 労働安全衛生総合研究所特別研究報告 JNIOSH-SRR  (Specific Research Reports of the National Institute of Occupational Safety and Health. JNIOSH-SRR)
号： 45  ページ： 7-14  発行年： 2015年12月18日 
JST資料番号： F0881B  ISSN： 1882-8329  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,アセチレン-酸素のガス溶断で鋼材を切断する際に発生するスパッタについて,発生状況,移動速度,温度,床に落ちて冷えた後の粒子径と密度などを調べた。実験では,一般構造用圧延鋼材SS400で板厚の異なる4種類(6,10,16,22mm)の板を用いた。実験では,再現性の良い切断状況を実現できるように,固定した吹管に対して,切断する板を所定の速度で自動的に移動させて切断できる装置を製作した。主な実験結果は次のとおりである。a)切断高さが1.5mの場合,赤熱したスパッタの見かけの到達距離は3.1mであるが,スパッタは5mを超えて飛散することが考えられること。b)スパッタの移動速度は切断面から離れるに従い大きくなり,10~50m/sであること。c)スパッタの初期温度は2,200から2,300°Cであること。d)スパッタの平均粒子径は1mm以下のものが多いが,板厚とともに大きいものを含むこと。(著者抄録)

シソーラス用語： *溶断 ,  *粒子 ,  *飛散 ,  ガス爆発 ,  解体工事 ,  速度 ,  状態
準シソーラス用語： 移動速度 ,  解体作業 ,  性状

分類 (2件)： 溶断  (WC07040R) ,  安全管理  (KB06000D)

引用文献 (15件)：

• 板垣晴彦,労働災害データベースによる分析-溶接・溶断作業中の事故事例-,第44回安全工学研究発表会講演予稿集,pp.53-54,2011
• 京都市消防局,火災原因調査シリーズ(47)・地下タンク火災-地下タンクの撤去中に発生した火災について-,消防科学と情報,No.91,pp.70-73,2008
• 八島正明,爆発・火災を起こさないための基礎知識 第4回-爆発と火災の概要-,化学装置,Vol.50,No.7,pp.90-98,2008
• 東京消防庁調査課,溶接機および溶断機に起因する火災,溶接技術,pp.41-44,1981
• 中央労働災害防止協会編,ガス溶接・溶断作業の安全,ガス溶接技能講習用テキスト,中央労働災害防止協会,2011

タイトルに関連する用語 (4件)： 溶断 ,  火花 ,  スパッタ ,  飛散