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J-GLOBAL ID：201602214224974504   整理番号：16A0209649

Ti-6Al-4V合金の大気酸化挙動に及ぼす微粒子ピーニングの影響

Effect of Fine Particle Peening on Atmospheric Oxidation Behavior of Ti-6Al-4V Alloy

著者 (2件)： 菊池将一 (神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻) ,  小茂鳥潤 (慶應義塾大学理工学部機械工学科)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 80  号： 2  ページ： 114-120 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： チタン合金は,高い比強度,良好な耐食性および耐熱性を有するため,航空機分野や生体医療分野等において実用化されている。しかしながらチタン合金は耐摩耗性に乏しいため,その適用範囲拡大を目的として,表面処理の導入による耐摩耗性の改善が検討されている。そこで本研究では,微粒子ピーニング(FPP)と大気酸化を組み合わせた複合表面処理をチタン合金(Ti-6Al-4V)に施し,形成される酸化層の微視構造について検討を加えた。さらに,形成された酸化層が耐摩耗性に及ぼす影響について検討・考察を加えた。得られた知見を以下に示す。1)FPPを施すことにより,酸化においてアルミニウム外方拡散と酸素内方拡散が促進され,通常の大気酸化と比較して厚い酸化層が形成された。2)FPPによる酸化物形成速度の上昇は,大気酸化を施した場合に認められた。3)FPP/大気酸化複合表面処理は,チタン合金の耐摩耗性を改善することができた。

シソーラス用語： ショットピーニング ,  *チタン合金 ,  アルミニウム含有合金 ,  バナジウム含有合金 ,  *表面処理 ,  酸化 ,  耐摩耗性 ,  微細構造 ,  金属組織 ,  拡散 ,  *機械的性質 ,  二相合金 ,  酸化層 ,  深さプロフィル ,  医用素材
準シソーラス用語： ミクロ組織【金属組織】 ,  断面解析 ,  低温酸化 ,  *微粒子ピーニング ,  航空機材料

分類 (3件)： その他の表面処理  (WC08070F) ,  組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (26件)：

• 1) T. Morita, H. Takahashi, M. Shimizu and K. Kawasaki: Fatigue Fract. Eng. Mater. Struct. 20(1997) 85–92.
• 2) M. Mizutani, J. Komotori, K. Katahira and H. Ohmori: J. Mater. Test. Res. Assoc. Jpn. 53(2008) 254–260. (in Japanese)
• 3) M. Nakatani, S. Shimizu, Y. Harada and H. Uchida: Trans. JSME. 81(2015) 14–00590. (in Japanese)
• 4) H. Dong and T. Bell: Wear 238(2000) 131–137.
• 5) F. Borgioli, E. Galvanetto, F. Iozzelli and G. Pradelli. Mater. Lett. 59(2005) 2159–2162.

タイトルに関連する用語 (4件)： Ti-6Al-4V合金 ,  大気 ,  酸化挙動 ,  微粒子ピーニング