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J-GLOBAL ID：201602215700000517   整理番号：16A0643707

宿貝となる巻き貝サイズに依存したヤドカリサイズの違い:和歌山県の加太と友ヶ島における比較

著者 (4件)： 塩崎祐斗 (和歌山大 教育) ,  寺島杏奈 (和歌山大 教育) ,  石原(安田)千晶 (和歌山大 教育) ,  古賀庸憲 (和歌山大 教育)
資料名： 南紀生物
巻： 58  号： 1  ページ： 48-51  発行年： 2016年06月30日 
JST資料番号： L7435A  ISSN： 0389-7842  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 和歌山市の加太と,アクセスが悪く採集するヒトがあまり訪れない友ヶ島で,生息しているヤドカリ類と巻貝類のそれぞれの種組成を明らかにし,サイズを比較することを目的に定量採集を行った。採集された種と密度を表に示した。ヤドカリと巻貝の優占種は,加太ではホンヤドカリ(Pagurus filholi)とボサツガイ(Anachis misera),友ヶ島ではホンヤドカリとイソニナ(Japeuthria ferrea),イシダタミ(Monodonta confusa)であった。ヤドカリ類のサイズ組成を示した。友ヶ島のヤドカリのほうが有意に大きかった。加太では食用になる巻貝が採集されるため,大きい個体が少なく,そのためヤドカリ類も大きく成長することができないと考えられた。

シソーラス用語： *異尾類 ,  *生物相互作用 ,  貝殻 ,  組成 ,  優占種 ,  和歌山県 ,  *腹足類 ,  新腹足類 ,  マキガイ ,  種組成 ,  *Paguridae ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： Anachis misera ,  Japeuthria ferrea ,  Monodonta confusa ,  Pagurus filholi ,  イシダタミ ,  イソニナ ,  ボサツガイ ,  *ホンヤドカリ ,  宿貝 ,  *体サイズ

分類 (2件)： 異種生物間相互作用  (EE01050A) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (12件)：

• HAZLETT, B. A. 1981 : The behavioral ecology of hermit crab. Ann. Rev. Ecol. Syst., 12, 1-22.
• 岩田勝哉・牧 岩男.1984:友ヶ島潮間帯(転石帯)の調査.友ヶ島学術調査.209-220.関西自然保護機構編,和歌山市.
• MANJÓN-CABEZA, M. E. & GARCÍA, J. E. R.1999 : Shell utilization by the hermit crabs Diogenes pugilator (Roux, 1829), Paguristes eremita (Linnaeus, 1767) and Pagurus forbesii Bell, 1845 (Crustacea: Decapoda: Anomura) , in a shallow-water community from Southern Spain. Bull. Mar. Scien., 65 (2) , 391-405.
• 中本博之・土岐頼三郎・野田圭典・江川和文.2011a: 和歌山市加太周辺の貝類相I.南紀生物,53(1), 41-46.
• - ・-・-・- . 2011b:和歌山市加太周辺の貝類相II.南紀生物,53(2),155-160.

タイトルに関連する用語 (5件)： 貝 ,  巻き貝 ,  サイズ ,  ヤドカリ ,  和歌山