抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高層建物の外装材は常に風外力にさらされている。風外力は地震外力に比べて継続時間が極端に長いという特徴を有するため,外装材は風外力による疲労損傷を受けやすい。超高層建物の構造骨組部材は,再現期間500年の風荷重に対して概ね弾性となるように設計されているが,外装材は再現期間50年の風荷重に対して短期許容応力度で設計されることが多い。したがって,建物の供用期間中に疲労損傷する可能性があり,疲労損傷の適切な評価や防止は重要である。本報告では,帳壁緊結部ボルトの簡便な疲労損傷評価方法として,設計風速時の10分間疲労損傷率とモデル化した等価作用時間を用いて建物供用期間中における安全側の疲労損傷率を算定する方法を提案した。本評価方法は,建物の耐風設計に用いられる設計用基準風速V0と,再現期間100年および500年の風速値のマップより読み取った値(U
0およびU
500)と建物供用期間r年の情報から算定したr年間の最大風速から,建物供用期間の等価作用時間を近似式で与えて,疲労損傷率を算定可能としているのが特徴である。(著者抄録)