抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
小形風車による発電装置は低高度の設置になることが多く,風況が乏しい,設置場所が人間の生活空間に近く安全面への配慮が必要,等の理由により発電コストが高価になる傾向がある。現在,風力発電の主流は3枚翼の水平軸風車であるが,小形風車では,風向に依存しない,構造が簡単である等の特徴から,垂直軸風車への関心が強い。本稿では著者が属する鳥取大学で2010年ころより実施してきた小形垂直軸風車の低コスト化を目指した研究の概要を紹介した。垂直軸風車の低コスト化を主課題とした最初の低重心風車(光造形で製作した最初の低重心風車の実験機),ソリディティを大きくした低重心風車の実験機,風速6m/sの条件下で,対称翼を持った低重心風車と外凸キャンバー翼を持った低重心風車のトルク特性の比較,等の検討結果を説明した。低重心風車のアームレス構造を維持しながら風車ロータの重心位置に発電機を設置可能な構造のバタフライ風車を説明した。垂直軸風車の過回転抑制機構は風車稼働率を向上させ,発電コストの低コスト化に貢献する。著者等が考案した,強風時も過回転にならないようにするアルミ円形翼バタフライ風車の過回転抑制機構を説明した。