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J-GLOBAL ID:201602217445711566   整理番号:16A0263241

発達期の台風Megi(2010年)の構造とエネルギー収支に対する地表面抗力係数と大気境界層スキームの影響

Impacts of Surface Drag Coefficient and Planetary Boundary Layer Schemes on the Structure and Energetics of Typhoon Megi (2010 during Intensification
著者 (3件):
資料名:
巻: 94  号:ページ: 55-73  発行年: 2016年02月25日 
JST資料番号: G0095A  ISSN: 0026-1165  CODEN: JMSJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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摩擦摂動に対するシミュレートされた台風Megi(2010年)の感度をDeardorff大気境界層パラメタリゼーション用いた実験を行って研究した。ここでは,地表面抗力を50%(Cd1.5)増加させ,MRI/JMA非静力学モデルを用いて,スキームをMellor-Yamada-Nakanishi-Niino(MYNN)レベル3へ変更した。2km水平分解能で,基準ランは観測と同等の深い中心気圧,浅い最大風速と流入層をシミュレートした。本研究では,Cd1.5とMYNNは基準実験より傾度風バランスを破壊することによってMegiの低高度風構造に実質的な変化を導入したことを見出した。地表面抵抗の増加は,低高度の接線速度を低減させ,地表面近くの中心向きの流入を強めた。これは,最大接線風の半径を狭め,高度を低下させた。逆に,MYNN事例は低気圧の規模を増加させ,中心から遠い境界層に誘起される流入光度を上昇させた。エネルギー収支の観点から,強化の初期段階での実験によって導入した不均衡の影響は,二重で,すなわち,運動エネルギーの生成を増強し,摩擦消散を増幅した。運動エネルギー方程式において,誘導された流入は,二次循環を強化し,従って,力学エネルギー変換を強めた。一方,上記の結果はCd1.5におけるエネルギー損失の機構は風構造と運動量フラックスに対するこれらの異なる影響によって,MYNNにおける値と有意に異なることを示した。それにもかかわらず,両実験において,エネルギー利得の増加は絶対角運動量の大きな消散に起因する損失によってより重く,さらなる強化に対するより少ない運動エネルギーを残した。
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分類 (1件):
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大規模擾乱,台風,大気重力波 
引用文献 (60件):
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