抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,DRDoS攻撃がインターネット上の大きな脅威となっている。DRDoS攻撃による被害を軽減するためにはその早期対応が重要となるが,通常のネットワークには攻撃とは無関係の大量の通信が流れているため,攻撃の判断は難しく,その処理に時間を要する。そこで本論文では,DRDoS攻撃を観測するハニーポット(DRDoSハニーポット)を利用したDRDoS攻撃アラートシステムを提案する。提案システムは,DRDoSハニーポットが観測した通信からリアルタイムにDRDoS攻撃を検知し,そのアラート情報を連携組織へ送信することにより,DRDoS攻撃への早期対応を支援する。我々は,国内の研究開発プロジェクトの枠組みで提案システムの運用を行っている。本論文では,その運用結果を報告するとともに,提案システムが観測したDRDoS攻撃の傾向を分析する。また,提案システムが観測したDRDoS攻撃と国内のあるISPにおいて観測された大量通信の観測結果を比較した結果,提案システムが正確で速報性の高いアラートを提供できた事例を示す。この結果は,提案システムがDRDoS攻撃の早期対応に有用な情報を提供できる可能性を示しており,提案システムはDRDoS攻撃の早期対応を支援するシステムとして期待できる。(著者抄録)