文献

J-GLOBAL ID：201602219228149488   整理番号：16A0000689

In vitro代謝工学による1-ブタノール生産

著者 (2件)： 岡野憲司 (大阪大 大学院工学研究科) ,  本田孝祐 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： バイオサイエンスとインダストリー  (B & I)
巻： 73  号： 6  ページ： 481-482  発行年： 2015年11月01日 
JST資料番号： G0089A  ISSN： 0914-8981  CODEN： BIDSE6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは,生きた微生物の機能を改変するのではなく,モジュール化した代謝酵素をin vitroで組合せ,物質生産に特化した人工経路を構築する「in vitro代謝工学」を開発した。本稿では,第3世代バイオ燃料として注目される1-ブタノールの生産を題材にin vitro代謝工学による人工代謝経路の設計戦略と物質生産について紹介した。1-ブタノールの代謝経路は,天然の1-ブタノール生産菌であるClostridium acetobutyrycumの代謝経路をモチーフに設計した。1-ブタノール生産は,最適化された濃度の酵素群を用いて,最終的に7時間で3.5mMの生産に成功し,モル収率は82%と高い値となった。各代謝中間体の濃度もほぼ一定に保たれ,一定の代謝フラックスが得られていることが確認された。

シソーラス用語： in vitro実験 ,  *脂肪族アルコール ,  生物学 ,  代謝調節 ,  酵素 ,  フラックス【流束】 ,  耐熱性 ,  生物燃料 ,  解糖系 ,  グリセルアルデヒドリン酸デヒドロゲナーゼ ,  ホスホグリセリン酸キナーゼ ,  ピルビン酸デヒドロゲナーゼ ,  ピルビン酸デカルボキシラーゼ ,  収率 ,  高温菌 ,  アデニンヌクレオチド ,  ニコチンアミドヌクレオチド ,  ジヌクレオチド ,  グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ ,  耐熱性酵素 ,  代謝工学 ,  代謝酵素 ,  *クロストリジウム属 ,  代謝流束 ,  *微生物 ,  *芽胞形成菌 ,  *バシラス科
準シソーラス用語： *Clostridium ,  代謝フラックス

分類 (2件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  微生物酵素の生産  (FK03030L)

物質索引 (2件)： 1-ブタノール ,  NADH

引用文献 (2件)：

• Ye, X. et al.: Synthetic metabolic engineering-a novel,simple technology for designing a chimeric metabolic pathway, Microb. Cell Fact., 11, 120 (2012)
• Krutsakorn, B. et al.: In vitro production of n-butanol from glucose, Metab. Eng., 20, 84~91 (2013)

タイトルに関連する用語 (2件)： 代謝工学 ,  1-ブタノール