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J-GLOBAL ID:201602220292017208   整理番号:16A0249312

北海道におけるPM2.5の組成の特徴について

The characteristics of the composition of PM2.5 in Hokkaido, northern Japan
著者 (3件):
資料名:
号:ページ: 47-56  発行年: 2015年12月 
JST資料番号: S0910B  ISSN: 2186-6694  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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北海道内の都市部と遠隔地の全6地点において,微小粒子状物質(PM2.5)試料の採取を行い,PM2.5質量濃度の他,PM2.5中に含まれる水溶性成分及び炭素成分濃度を調べ,地点ごとのPM2.5の組成の特徴について調査した。その結果,2007~2014年度のPM2.5の平均濃度は,都市部で7.1~12.4μg/m3,遠隔地の2地点は5.0及び6.5μg/m3と都市部が高かった。また,長期的にみるといずれも減少傾向であることが確認された。季節的な傾向として,遠隔地では春に,都市部では春と冬に濃度が高かった。含有成分は各地点ともに硫酸イオン(SO42-)が主体であり,特に遠隔地では都市部よりも含有率が高かった。SO42-濃度は春に高いが,含有率では夏に高い傾向を示し,夏に二次粒子の生成が活発になることによるものと推測された。都市部は無機炭素(EC),有機炭素(OC),硝酸イオン(NO3-)含有率が遠隔地よりも高く,特にNO3-は冬に顕著に濃度が高くなる季節変動を示した。冬における都市域内発生源の影響について試算したところ,室蘭,旭川では6割を超える高い寄与率となった。(著者抄録)
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