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J-GLOBAL ID:201602220332580029   整理番号:16A1395950

山岳域の同位体マッピング:現状と展望

著者 (12件):
資料名:
巻: 46  号:ページ: 73-86(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: L1875A  ISSN: 1342-9612  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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降水アイソスケイプ研究の進展とその基礎及び応用について,特に山岳地域に焦点を当ててレビューした。中部山岳地域の降水アイソスケイプは,高度効果と内陸効果を考慮した比較的単純なモデルで地図化可能であることが最近の研究で示されている。しかしながら,定常的なアイソスケイプの正確なモデリングには降水同位体比の年々変動に伴う誤差を減少させるため,少なくとも数年以上のモニタリングが必要である。また,既往文献で報告されている(高度変化に対する)同位体逓減率の値は,雪氷圏のデータが偏重されてきたことや内陸効果との重複によって過大評価されている可能性があることに注意が必要である。山岳域の降水同位体マップはこれまでに,地下水・湧水涵養標高の広域推定,ハイドログラフ分離の空間的拡張,大流域における滞留時間推定や河川流出・地下水流動モデルの高度化,ならびに流域規模の蒸発散分離などに応用されてきた。これらの進歩は,高山環境変化の検出や流域管理のための科学基盤の提供といった点において特に有望と考えられる。今後,同位体マッピングの時間解像度向上や生態学・人類学・法科学研究への応用における技術革新が,継続的な長期モニタリングとともに重要となるだろう。(著者抄録)
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分類 (1件):
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水文学一般 
引用文献 (64件):
  • 風早康平・安原正也 (1994) 湧水の水素同位体比からみた八ヶ岳の地下水の涵養・流動過程.ハイドロロジー(日本水文科学会誌),24, 107-119.
  • 小林正雄・北岡豪一・吉岡龍馬・堀内公子・笹井恵美 (1997) 比叡山地東麗一帯の降水・河川水および地下水の水素・酸素の同位体比.日本水文科学会誌,27, 143-150.
  • 佐藤 怜 (2015) 流域規模の蒸発・蒸散分離手法の検討:富士川流域の事例.筑波大学生命環境学群地球学類卒業論文,75p.
  • 田中 正 (2015) これからの地下水ガバナンス.地下水学会誌,57, 73-82.
  • 中村太郎・佐藤 努・安原正也 (2002) 御嶽山南東斜面における天水の高度効果.日本水文科学会誌,32, 135-147.
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