抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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不織布フィルターは,粒子の回収や液体の清澄化等の目的で用いられている。その濾過特性の特徴は,高い粒子捕捉容量と長い濾過寿命である。これらの特性は表面濾過,深層濾過,ケーク濾過等の濾過メカニズムが複合的に組み合わさってもたらされている。濾過特性は深層濾過からケーク濾過への移行現象であり,その移行現象は阻止される微粒子と透過する微粒子の両方の存在が不可欠であった。また,不織布フィルター性能の代表的な指標である深層濾過からケーク濾過への移行点がフィルターの深さ方向の構造により制御可能であるが,より性能が高い濾過性能を得るためにはフィルター構造を対象となる微粒子懸濁液に対して最適化していくことが必要であった。不織布フィルターは非常に複雑な内部空間を持ち,その構造は設計因子(空隙率,厚み,繊維径)を制御可能であるが,繊維径を選択することにより内部構造のサイズを制御できること,ナノファイバー等新しい素材を用いれば従来実現できなかったフィルター構造が設計可能であった。さらに繊維径により内部空間のサイズが空隙率によりサイズ分布が制御可能であった。