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J-GLOBAL ID：201602221375339025   整理番号：16A0293858

射出成形された炭素繊維強化熱可塑性高分子複合材料のウエルド強さにおよぼす樹脂溜りの影響

著者 (4件)： 高山哲生 (山形大 大学院理工学研究科) ,  佐藤勲征 (宮城県産業技総セ) ,  推野敦子 (宮城県産業技総セ) ,  北村公一 (エムジー)
資料名： 成形加工  (プラスチック成形加工学会誌)
巻： 28  号： 4  ページ： 162-168  発行年： 2016年03月20日 
JST資料番号： L3123A  ISSN： 0915-4027  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： FRTPでは会合部で繊維の配向方向が流動方向に垂直に配向するためウェルド強度は最小となる。本報では流路経路形状および設置位置が異なる樹脂溜りを設けた金型でダンベル試験片を作製し,引張強さを評価すると同時に,繊維配向状態をデジタルマイクロスコープで観察し樹脂溜りの影響を検討した。使用したFRTPは炭素長繊維(CLFRTP)および炭素短繊維(CSFRTP)強化熱可塑性高分子複合材料である。両樹脂とも樹脂溜りを設けることで最大公称応力およびウェルド強さが向上し,樹脂溜りの距離が会合部から遠いほどその効果は大きくなった。また樹脂溜りを設けない場合のウェルド強さは炭素繊維の繊維長に依存せず一定であったが,樹脂溜りを設けるとウェルド強さ向上効果は長繊維より短繊維の方が高かった。この結果を繊維配向観察結果から考察し,破断点近傍の繊維配向角が重要な因子になっていることを示した。

シソーラス用語： *射出成形 ,  *繊維強化熱可塑性プラスチック ,  炭素繊維 ,  繊維配向 ,  ステープルファイバ ,  フィラメント糸 ,  引張強さ ,  強度 ,  角度 ,  強化プラスチック成形 ,  芳香族ポリアミド ,  応力歪曲線
準シソーラス用語： ウェルド強さ ,  *炭素繊維強化熱可塑性プラスチック ,  配向角

分類 (1件)： 強化プラスチックの成形  (YH04060J)

引用文献 (12件)：

• 1) 大石不二夫 : プラスチックス, 25, 8(1974)
• 2) 泊清隆, 原田敏彦, 濱田秦似, 前川善一郎, 李美恵 : 材料, 41, 808(1992)
• 3) Tomari, K., Takashima, H. and Hamada, H. : Advances in Polymer Technology : 14, 25(1995)
• 4) Hamada, H., Maekawa, Z., Horino, T., Lee, K. and Tomari, K.: International Polymer Processing : 2, 3-4, 131(1988)
• 5) 日本規格協会 : JISハンドブック 26 プラスチック I (試験), 428(2010)

タイトルに関連する用語 (7件)： 射出成形 ,  炭素繊維 ,  強化 ,  熱可塑性 ,  高分子複合材料 ,  強さ ,  樹脂溜り