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J-GLOBAL ID：201602223713877333   整理番号：16A0658445

音響測定法に基づいた砂質土壌の連続気相率と通気係数の関係

Relationship between continuous air content and air conductivity in a sandy soil based on acoustic measurements

著者 (2件)： 深田耕太郎 (Shimane Univ., Shimane, JPN) ,  木原康孝 (Shimane Univ., Shimane, JPN)
資料名： 土壌の物理性  (Journal of the Japanese Society of Soil Physics)
号： 133  ページ： 5-9  発行年： 2016年07月20日 
JST資料番号： F0616A  ISSN： 0387-6012  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 土壌の気相率と通気係数の関係はヒステリシスを示すことが知られており,封入空気が原因の一つと考えられている。しかし,封入空気の影響の特定には至っていない。過去に提案された音響測定法によって,全気相率と連続気相率の関係を求め,封入空気量を評価することが可能となった。本研究では,連続気相率と通気係数の関係を明らかにし,通気性のヒステリシスにおける封入空気の影響を特定することを目的とした。鳥取砂丘砂を50cm³円筒容器に充填し,排水過程と吸水過程において段階的に音響測定を行った。その結果,封入空気は吸水過程の全気相率10~15%の範囲で生じ,この全気相率範囲において,通気係数は主に連続気相率だけで決まることが分かった。また,全気相率15%以上では,封入空気は存在しないため,空気の連続性がヒステリシスの主要因と考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *砂質土 ,  気相 ,  係数 ,  数 ,  ヒステリシス ,  気泡 ,  混練 ,  *音響測定 ,  砂丘 ,  *土壌空気 ,  鳥取砂丘 ,  エントラップトエア
準シソーラス用語： 砂質土壌 ,  通気係数 ,  封入空気 ,  連続気層率

分類 (2件)： 音響測定  (BB03040R) ,  土壌物理  (FB04030R)

引用文献 (16件)：

• Bang, H.W. (1984): Simulatioin study shows hysteresis effect on oil recovery during a cyclic steam process. Oil Gas J., 82: 83-86.
• Colonna, J., Brissaud, F. and Millet, J.L. (1972): Evolution of capillarity and relative permeability hysteresis. Soc. Pet. Eng. J., 12: 28-38.
• 深田耕太郎,三野 徹,中村公人 (2010): 音波の共鳴現象を利用した砂の連続空気量と通気係数の測定. 土壌の物理性, 115: 3-13.
• Geffen, T.M., Owens, W.W., Parrish, D.R. and Morse, R.A. (1951): Experimental investigation of factors affecting laboratory relative permeability measurements. Pet. Trans., AIME, 192: 99-110.
• Jury, WA. and Horton, R. (2006): 土壌物理学-土中の水・熱・ガス・化学物質移動の基礎と応用- (取出伸夫監訳: 井上光弘・長 裕幸・西村 拓・諸泉利嗣・渡辺晋生訳), p.207. 築地書館, 東京.

タイトルに関連する用語 (4件)： 音響測定 ,  砂質土壌 ,  気相 ,  通気係数