抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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炊飯過程における胚乳中の澱粉及び細胞壁多糖分解酵素の作用が,米飯の粘りと硬さの形成に大きく関与するとの視点から,食味形成機序ならびに品種および生産地などによって食味評価が異なる要因について解説した。まず,米飯の食味形成に対する胚乳酵素作用の影響解析について,米飯表層澱粉の形成に及ぼすアミラーゼ作用の影響,米飯の硬さの形成に及ぼす細胞壁多糖分解酵素の作用,品種による胚乳ポリガラクチュロナーゼ活性量の挙動と同酵素の精製および米飯の硬さへの影響を,各種コメ品種のアミラーゼ活性,アミラーゼ活性量と米飯テクスチャー,細胞壁多糖画分の電子顕微鏡写真などのデータを添えて,解説した。次に,貯蔵・品種・生産地および生産年による米飯の食味評価の変動と米胚乳糖質酵素活性量の挙動について,品種および生産地による胚乳糖質関連酵素活性量の挙動を,コシヒカリ近縁種の米胚乳酵素活性量の主成分プロット,主成分負荷量のデータを示し,解説した。最後に,東京農業大学総合研究所研究会 稲・コメ・ごはん部会の設立について紹介した。