文献

J-GLOBAL ID：201602224901886140   整理番号：16A0430661

タール分析の紹介(その1)-GC/MS,FD-MSの組合せによる石炭ガス化で生成したタール成分の全体像の把握-

著者 (3件)： 則定和志 (IHI検査計測) ,  村上高広 (産業技術総合研) ,  安田肇 (産業技術総合研)
資料名： IIC Review  (IIC Review)
号： 55  ページ： 14-20  発行年： 2016年04月 
JST資料番号： L4997A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： GC/MS,FD-MSを組合せて石炭ガス化で生成したタール成分の分析を行った。流動層ガス化装置により褐炭を850°Cで水蒸気ガス化させ,合成ガス中のタールを捕集した。GC/MSを用いて分子量300以下のタール成分を同定し,FD-FSで分子量分布を測定した。タールのFD-MSスペクトルに24,26間隔の規則性がある特徴が見出された。その規則性の要因をGC/MSおよびFD-MSを組み合わせた解析した結果,分析したタールの主成分はいずれも置換基がない多環芳香族化合物であることが分かった。

シソーラス用語： GC-MS分析 ,  電界脱離質量分析 ,  *石炭ガス化 ,  *タール ,  褐炭 ,  合成ガス ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： FD-MS【質量分析】 ,  多環芳香族化合物

分類 (1件)： ガス化,ガス化プラント  (YE02040Q)

引用文献 (12件)：

• 使いにくい燃料を価値ある燃料に、IHI技報、Vol.52、No.1、2012、pp.28-31
• E. B. Ledesma, M. A. Kalishc, P. F. Nelsona, M. J. Wornatc and J. C. Mackieb : Formation and fate of PAH during the pyrolysis and fuel-rich combustion of coal primary tar, Fuel, Vol.79, 2000, pp.1801-1814
• J. Tanner, K. B. Kabir, M. Müller and S. Bhattacharya : Low temperature entrained flow pyrolysis and gasification of a Victorian brown coal, Fuel, Vol.154, 2015, pp.107-113
• M. Nguyena, C. Berndta, D. Reichela, S. Krzacka and B. Meyera : Pyrolysis behaviour study of a tar- and sulphur-rich brown coal and GC-FID_MS analysis of its tar, Journal of Analytical and Applied Pyrolysis, Vol.115, 2015, pp.194-202
• M. R. Khan : A literature survey and an experimental study of coal devolatilization at mild and sever conditions, Fuel, Vol.68, 1989, pp.1522-1531

タイトルに関連する用語 (8件)： タール ,  分析 ,  GC ,  FD-MS ,  組合せ ,  石炭ガス化 ,  タール成分 ,  把握