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J-GLOBAL ID：201602227391215182   整理番号：16A1299225

模擬廃棄物ガラス試料(バナジウム含有ホウケイ酸ガラス)のXAFS測定

XAFS Measurement of Simulated Waste Glass Samples (Borosilicate Glass including Vanadium)

著者 (20件)： 永井崇之 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  小林秀和 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  捧賢一 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  菖蒲康夫 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  岡本芳浩 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  塩飽秀啓 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  松浦治明 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  松浦治明 (五島育英会 東京都市大) ,  内山孝文 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  内山孝文 (五島育英会 東京都市大) ,  岡田往子 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  岡田往子 (五島育英会 東京都市大) ,  根津篤 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  根津篤 (東京工大) ,  赤塚洋 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  赤塚洋 (東京工大) ,  柿原敏明 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  柿原敏明 (IHI) ,  川島英典 (日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工研 再処理技術開発セ) ,  川島英典 (IHI)
資料名： 日本原子力研究開発機構JAEA-Research(Web)
号： 2016-015  ページ： WEB ONLY  発行年： 2016年11月 
JST資料番号： U0304A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,資源エネルギー庁の次世代再処理ガラス固化技術基盤研究事業の実施項目「高レベル廃液ガラス固化の高度化」として,バナジウム(V)含有模擬廃棄物ガラスを対象に,放射光XAFS測定によりガラス原料に内包された廃棄物成分元素の局所構造を評価した。室温状態におけるXAFS測定及びイメージング測定の結果,ガラス中のVは組成に関係なく比較的安定な4配位構造であり,ガラス原料フリットでVがガラス相に存在する可能性が高いことを確認した。また,亜鉛(Zn),セリウム(Ce),ネオジム(Nd),ジルコニウム(Zr)及びモリブデン(Mo)もガラス相に存在し,Ce原子価はガラス組成によって3価と4価の割合に差が認められた。一方白金族元素に関し,ルテニウム(Ru)はガラス相からRuO₂として析出し,ロジウム(Rh)は金属と酸化物が混在し,パラジウム(Pd)は金属として析出することを確認した。ガラス溶融状態におけるZr,Moの高温XAFS測定の結果,ガラス中のZr,Mo局所構造の秩序が溶融状態で低下する傾向にあることを確認した。温度1200°Cにおける溶融ガラスの高温XAFS測定が支障なく実施できたことから,試料セルの形状等の最適化を図ることで,良質な局所構造データ取得が期待できる。(著者抄録)

シソーラス用語： *高レベル廃棄物 ,  固形廃棄物 ,  *ホウケイ酸ガラス ,  *化学組成 ,  バナジウム ,  ジルコニウム ,  モリブデン ,  フリット ,  XANES ,  EXAFS ,  シンクロトロン放射 ,  X線画像 ,  廃水 ,  ガラス固化
準シソーラス用語： X線イメージング ,  *ガラス固化体 ,  元素組成 ,  高レベル廃液

分類 (1件)： 放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (23件)：

• Kot, W. K., Pegg, I. L., Glass Formulations and Testing with RPP-WTP HLW Simulants (Final Report), VSL-01R2540-1, Vitreous State Lab., Catholic Univ. of Am., Washington, DC, February 16, 2001.
• Piepel, G. F., et al., Test Matrix to Support TCLP Model Development for RPP-WTP HLW Glasses (Summary Report), VSL-02S7800-1, Vitreous State Lab., Catholic Univ. of Am., Washington, DC, November 14, 2002.
• Kot, W. K., et al., Glass Formulations to Support Melter Runs with HLW Simulants (Final Report), VSL-03R3760-2, Vitreous State Lab., Catholic Univ. of Am., Washington, DC, September 30, 2003.
• Kot, W. K., et al., “Regulatory Testing of RPP-WTP HLW Glasses to Support Delisting Compliance (Final Report), VSL-04R4780-1, Vitreous State Lab., Catholic Univ. of Am., Washington, DC, September 30, 2004.
• Kot, W. K., et al., Preparation and Testing (T1% and PCT) of HLW Matrix Glasses to Support WTP Property-Composition Model Development, VSL-05R5780-2, Vitreous State Lab., Catholic Univ. of Am., Washington, DC, October 12, 2005.

タイトルに関連する用語 (6件)： 廃棄物 ,  ガラス ,  試料 ,  バナジウム ,  ホウケイ酸ガラス ,  XAFS