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J-GLOBAL ID：201602234527601417   整理番号：16A1107195

放射性物質と素材プロセッシング 新規樹脂によるスカンジウムの選択的分離

著者 (4件)： 飯塚淳 (東北大 多元物質科研) ,  NGUYEN Van Nghiem (Hanoi Univ. Sci. and Technol.) ,  柴田悦郎 (東北大 多元物質科研) ,  中村崇 (東北大 多元物質科研)
資料名： 金属  (Metals Sciece & Technology)
巻： 86  号： 11  ページ： 1013-1016  発行年： 2016年11月01日 
JST資料番号： F0157A  ISSN： 0368-6337  CODEN： KNZKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： スカンジウム(Sc)は希土類鉱石中などに含有され,ランタン(La)やセリウム(Ce)などの希土類元素,ケイ素,トリウム(Th)やウラン(U)などの放射性元素が共存する。ScはThやUと同様の分配傾向を示すためこれらの元素から分離,回収するのは困難である。そこで本研究では,Sc含有希土類鉱石を対象に作成したジグリコールアミド系官能基をエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)に導入した樹脂による水溶液中からのScの分離回収実験を行った。その結果,1)Sc分離実験:Sc含有希土類鉱石を対象に,La,Ce,Alを不純物として高濃度で含む混合溶液から,pH=1の条件でScを選択的に分離回収できた。2)Sc脱離実験:樹脂に吸収したScは80°C,2.0MのHCl水溶液を用いて脱離することができた。3)カラム実験:新規樹脂を充填したカラムを用いることでScを27倍に濃縮した溶液(540mg/L)を得ることができた。

シソーラス用語： 希有金属鉱石 ,  *スカンジウム ,  *吸着 ,  *選択性 ,  *イオン交換樹脂 ,  透析膜 ,  回収 ,  分離 ,  脱離反応 ,  塩酸 ,  水溶液 ,  バッチ処理 ,  吸着装置 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  アミノカルボン酸 ,  第二アミン
準シソーラス用語： エチレンビニルアルコール膜 ,  バッチ吸着 ,  官能基 ,  吸着カラム ,  *選択吸着 ,  分離回収

分類 (2件)： 吸着,イオン交換  (XD02060I) ,  精錬  (WD02040L)

物質索引 (1件)： ジグリコールアミド酸

タイトルに関連する用語 (4件)： 放射性物質 ,  素材 ,  プロセッシング ,  スカンジウム