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J-GLOBAL ID:201602234666536146   整理番号:16A0561164

機械的にトリガされる単結晶から単結晶への相転移を示す金イソシアニド錯体の構造,熱特性,および電気的性質の詳細な研究

Detailed Investigation of the Structural, Thermal, and Electronic Properties of Gold Isocyanide Complexes with Mechano-Triggered Single-Crystal-to-Single-Crystal Phase Transitions
著者 (6件):
資料名:
巻: 22  号:ページ: 1968-1978  発行年: 2016年 
JST資料番号: W0744A  ISSN: 0947-6539  CODEN: CEUJED  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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有機結晶物質における機械的に誘発される相転移は,その物質の性質を変化させることができるので多くの関心を引き付けてきている。しかしながら,ほとんどの機械刺激に応答する分子結晶は,結晶から無定形への転移を示す。それゆえ娘相における分子間相互作用のパターンのキャラクタリゼーションを行うことは困難である。著者らは機械的にトリガされる単結晶から単結晶への転移を示すフェニル(フエニルイソシアニド)金(I)(1)およびフェニル(3,5-ジメチルフェニルイソシアニド)金(I)(2)錯体を調べた。錯体1および2に対するこれまでの報告は結晶構造と光ルミネセンス特性との間の関係に焦点が当てられていた。この研究では,それ以外面に焦点が当たっている。機械的に誘発される相転移の前後における錯体(1)および(2)のフェイス指数測定は,これら錯体は母相と娘相との間での厳密な配向相関のない,非エピタクシャルな相転移を経る,ということを示した。示差走査熱量測定は,錯体1の相転移は新たな金親和性相互作用の形成によりエンタルピー的に駆動される,ということことを明らかにした。これとは逆に,錯体2の相転移はエントロピー的に駆動され,母相中での空いた空洞の閉鎖が伴うことがわかった。走査電子顕微鏡観察は,2種の錯体1と2の帯電効果の程度が相転移により変化していることを示し,このことは金親和性相互作用の形成がより効果的な電気伝導経路を与える,ということを示唆している。さらに,閃光分解時間分解マイクロ波伝導率測定は,錯体1の伝導度は相変化後に増加するが,一方,錯体2の伝導率は低下する,ということを明らかにした。これらの矛盾した結果は金親和性相互作用における異なったパターンにより説明された。最後に,錯体2の興味深い”消失する多形”が報告されているが,”消失する多形”では,幾度もの試みにもかかわらずある期間経過後には,多形を得ることはできなかった。本研究は機械刺激応答性の分子結晶に対する色々なこれまでに未知の洞察を提供しており,機械刺激の際の相転移挙動を理解し,そして合理的な設計原理を確立することを助けている。Copyright 2016 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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固相転移  ,  第11族,第12族元素の錯体  ,  有機第11族・有機第12族元素化合物 

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