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J-GLOBAL ID：201602235243242548   整理番号：16A1107190

放射性物質と素材プロセッシング 制御材とチャンネルボックスの高温反応への雰囲気の影響

著者 (3件)： 植田滋 (東北大 多元物質科研) ,  GAO Xu (東北大 多元物質科研) ,  北村信也 (東北大 多元物質科研)
資料名： 金属  (Metals Sciece & Technology)
巻： 86  号： 11  ページ： 980-986  発行年： 2016年11月01日 
JST資料番号： F0157A  ISSN： 0368-6337  CODEN： KNZKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 原子炉のシビアアクシデント(SA)の際の炉心の溶解挙動を明らかにすることが求められている。そこで本研究では,制御棒の被覆管が破壊した後,B₄CとSUSの共晶温度を超える1473Kで,水蒸気を含む酸化性雰囲気中での融液生成挙動の検討を行った。その結果,1)炉内水蒸気による酸化性雰囲気では,B₄CやZircaloy-4(Zry.)の酸化,共晶反応による溶解に加え,酸化物系を含めた溶融を考慮する必要性を確認した。2)B₂O₃は低融点のため,SUS由来の酸化物の軟化溶融を促進する可能性がある。また,固形酸化物は金属間の元素の拡散を阻害し,共晶反応の進行を遅らせる。3)1473Kの酸化性雰囲気下では,SUSとZir.間に反応は見られなかったが,不活性雰囲気下ではこれらの接触により,Zry.の溶解が観察された。また,B₄C,SUS,Zry.の三素材が共存すると雰囲気により機構は異なるが,液相が生成した。などの知見を得た。

シソーラス用語： 原子炉事故 ,  福島県 ,  *炉心溶融 ,  *原子炉制御棒 ,  炭化ホウ素 ,  オーステナイト系ステンレス鋼 ,  *燃料棒 ,  チャネルボックス ,  ジルカロイ ,  高温試験 ,  *雰囲気 ,  酸化 ,  融解 ,  共晶反応 ,  酸化物 ,  酸化ホウ素 ,  *シビアアクシデント
準シソーラス用語： ジルカロイ-4 ,  固体酸化物 ,  窒素雰囲気 ,  福島第一原子力発電所事故 ,  融解挙動

分類 (2件)： 水冷却炉の安全性  (MD06020H) ,  原子炉炉心・制御系  (MD04020T)

タイトルに関連する用語 (5件)： 放射性物質 ,  素材 ,  プロセッシング ,  チャンネルボックス ,  雰囲気