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J-GLOBAL ID：201602236910405527   整理番号：16A1132751

新規なナノシート研究と応用 遷移金属酸化物ナノシート交互積層体中で起こる光誘起電子移動反応の制御

著者 (4件)： 岸本史直 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  阿野大史 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  望月大 (信州大 環境・エネルギー材料科研) ,  和田雄二 (東京工大)
資料名： ケミカルエンジニヤリング  (Chemical Engineering (Tokyo))
巻： 61  号： 11  ページ： 799-805  発行年： 2016年11月01日 
JST資料番号： F0134A  ISSN： 0387-1037  CODEN： CMNGA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ナノシート交互積層体は,イオン交換法によって層間にカチオン分子を取り込むことができ,非常に多くの分子が半導体ナノシートに接触することができる。このナノシート交互積層体の層間に色素分子を導入することで,可視光誘起による色素を介したタングステン酸からチタン酸へのベクトル電子移動系の構築を目指した。このベクトル電子移動により,チタン酸伝導帯に高い電位の電子が蓄積され,この電子による還元反応によって光エネルギーを取り出すことができると考えられる。このベクトル電子移動は,先述の紫外光誘起電子移動とは光電荷分離の向善が正反対である。これまでに,層間にローダミンBを導入することで,可視光照射によるタングステン酸伝導帯から励起状態のローダミンBの空のHOMOレベルヘの光誘起電子移動反応が起こることを示した。本稿ではこれらのナノシート積層構造体中における電子構造および光誘起電子移動反応について,これまでの研究成果を紹介する。ナノシート交互積層体の積層周期に依存した電子構造と紫外光誘起電子移動,層間色素導入による可視光誘起電子移動反応などについて解説した。

シソーラス用語： ナノ構造 ,  膜 ,  酸化物 ,  遷移金属化合物 ,  積層材料 ,  電子移動 ,  光照射 ,  *電子移動反応 ,  反応制御 ,  電子構造 ,  *ナノシート ,  *遷移金属酸化物 ,  *光誘起電子移動
準シソーラス用語： *積層体

分類 (1件)： 酸化物薄膜  (BK14050P)

タイトルに関連する用語 (6件)： ナノシート ,  研究 ,  応用 ,  遷移金属酸化物 ,  交互積層 ,  光誘起電子移動