抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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個人情報保護法の改正により,顧客に関る履歴データを匿名加工することで第三者提供できる法的な枠組みが整った。しかしながら,その安全性については,特定の個人を識別できないように個人情報保護委員会で定める基準に従って行うことが決まっているが,具体的な加工方法や再識別に対するリスク評価の基準については各分野の認定個人情報保護団体に委ねられており,信頼できる安全性を担保できるのかどうかが懸念されている。そこで,我々は共通のデータセットを用いて匿名加工を行い,加工されたデータの再識別の性能を競うコンテストを企画し,有用性が高く安全な匿名加工情報の技術開発を試みる。対象とするデータは,顧客情報を管理するマスターデータと個々の購買履歴を管理するトランザクションデータの2種類からなり,それらを仮名IDにより結びつける技術を競う。本稿では,このコンテストの基本定義,有用性の評価方法,安全性を定量的に定めるためのサンプルとなる再識別アルゴリズムなどについて述べる。(著者抄録)