文献

J-GLOBAL ID：201602240064021066   整理番号：16A0551030

VCD励起子キラリティー法

VCD exciton chirality method

著者 (2件)： 門出健次 (北大 大学院生端生命科学研究院 次世代物質生命科学研究セ) ,  谷口透 (北大 大学院生端生命科学研究院 次世代物質生命科学研究セ)
資料名： 分光研究  (Journal of the Spectroscopical Society of Japan)
巻： 65  号： 2  ページ： 137-144  発行年： 2016年04月15日 
JST資料番号： F0007A  ISSN： 0038-7002  CODEN： BUKKAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 振動円偏光二色性(VCD)分光法は,電子遷移に伴うCDに比べ,吸収強度が小さいことと,理論計算に多大なコストがかかることが,実用上の障害にもなっている。著者らは,強いIRクロモフォアを起源とする強いVCD二重線(couplet)を用いて,理論計算をすることなく,比較的小さな分子の絶対配置を決定できる可能性について論じた。このアプローチをVCD励起子キラリティー法と命名し,これまで測定されている例について解説した。この方法は,測定の高感度化が可能であり,理論計算が困難な生体高分子への応用の展開が期待できる。

シソーラス用語： *円偏光二色性 ,  *絶対配置 ,  *性質 ,  *励起子 ,  生体高分子 ,  グリセロ脂質 ,  ポリ乳酸 ,  *振動円偏光二色性 ,  *キラリティ ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  第二アルコール ,  ヒドロキシ酸

分類 (1件)： 有機化合物・錯体の磁気光学・電気光学スペクトル(分子)  (BH06082E)

物質索引 (4件)： ソトロン ,  乳酸 ,  (R)-5-エチル-3-ヒドロキシ-4-メチルフラン-2(5H)-オン ,  (-)-バークレイアミドD

引用文献 (13件)：

• A. Nakahashi, Y. Yaguchi, N. Miura, M. Emura, K. Monde: J. Nat. Prod. 74, 707 (2011) .
• N. Berova, P. L. Polavarapu, K. Nakanishi, R. W. Woody eds.: Comprehensive Chiroptical Spectroscopy (John Wiley & Sons, Inc., Hoboken, 2012).
• P. L. Polavarapu, J. He: Anal. Chem. 76, 61A (2004).
• P. J. Stephens, F. J. Devlin, J.-J. Pan: Chirality 20, 643 (2008).
• P. J. Stephens, F. J. Devlin, J. R. Cheeseman: VCD Spectroscopy for Organic Chemists (CRC Press, Boca Raton, 2012) .

タイトルに関連する用語 (3件)： VCD ,  励起子 ,  キラリティー