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J-GLOBAL ID：201602240391199202   整理番号：16A0783930

写真測量による伊豆大島三原山北西斜面における近年の植生高変化の復元

Reconstruction of the recent vegetation height change by photogrammetry on the northwestern slope of Mt. Mihara in Izu-Oshima Island, eastern Japan

著者 (1件)： 大丸裕武 (森林総合研)
資料名： 森林総合研究所研究報告  (Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute)
巻： 15  号： 1/2  ページ： 49-57  発行年： 2016年06月 
JST資料番号： F0976B  ISSN： 0916-4405  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2013年10月の豪雨によって東京都伊豆大島の元町地区では大規模な表層崩壊によって多量の流木を伴う土石流が発生して市街地に多くの被害を与えた。今回の災害で多量の流木が発生した背景を明らかにするため,過去の空中写真を用いて写真測量を行い,過去と現在の植生高を比較した結果,1976年から2013年の間に元町地区上方の斜面では多くの場所で樹高が3~6mも増加し,2倍程度になったことが明らかになった。伊豆大島の森林は薪炭生産等のために古くから強い利用圧を受けてきたことが知られている。写真測量から明らかになった樹高の増大は主として樹木の成長によるものであり,とくに広葉樹林については1960年代以降に進行した燃料革命による薪炭生産の終結が大きく影響していると推定される。(著者抄録)

シソーラス用語： *広葉樹林 ,  *写真測量 ,  *植生 ,  *斜面崩壊 ,  土石流 ,  市街地 ,  損害 ,  樹高 ,  木炭 ,  伊豆大島
準シソーラス用語： 流木

分類 (3件)： 森林生物学一般  (FF02010T) ,  写真測量,空中写真  (RC02040D) ,  斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (14件)：

• 阿部 和時(1997)樹木根系が持つ斜面崩壊防止機能の評価方法に関する研究.森林総研研報,373,105-181.
• 有岡 利幸(2004)ものと人間の文化史 118-II 里山II.法政大学出版局,265pp.
• 福士 亮太・小熊 宏之・米 康充・鈴木 恵一・岡野 哲郎・藤沼 康実(2008)高解像度デジタル航空写真とLiDARデータによるDTMを組み合わせたカラマツ林の現況推定.日本森林学会誌,90,297-305.
• 福宿 光一(1959)伊豆諸島における製炭時期とその特色 大島・八丈島・青ヶ島の事例.人文地理,11,498-509.
• 稲垣 秀輝(2015)激甚化する気象現象に係わる火山地域での豪雨災害などの特徴と課題.応用地質,55,279-289.

タイトルに関連する用語 (5件)： 写真測量 ,  伊豆大島 ,  斜面 ,  植生 ,  復元