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J-GLOBAL ID：201602245549643785   整理番号：16A0807649

下水汚泥焼却炉の閉塞危険性評価方法及び閉塞防止方法

Blockage Risk Evaluation and Method to Prevent its Occurrence in Sewage Sludge Incinerators

著者 (5件)： 黒住光浩 (東京都 下水道局) ,  黒住光浩 (日本下水道協) ,  冠城敏之 (東京都 下水道局) ,  中田友三 (東京都 下水道局) ,  塚原純哉 (日水コン)
資料名： 下水道協会誌  (Journal of Japan Sewage Works Association)
巻： 53  号： 647  ページ： 88-97  発行年： 2016年09月01日 
JST資料番号： S0270A  ISSN： 0021-4639  CODEN： GSKSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,高度処理化を進めている東京都の水再生センターでは,汚泥中のりん濃度が高まっている。また,汚泥の焼却工程で発生する大きな温室効果を持つ一酸化二窒素を削減するため,高温焼却を進めている。このような中,複数の分流方式の水再生センターにおいて,汚泥焼却炉の煙道に焼却灰が付着し煙道が閉塞するトラブルが頻発している。この現象を個別焼却炉の一過性のトラブルとして処理することなく,広く原因を究明し対策を立案することを目的として,調査・検討を行った。延べ9ヶ月の実態調査に基づき,1)金属とりんの比率が一定値を下回ると低融点物質が生成され,煙道閉塞を引き起こすこと,2)閉塞防止対策としては,金属含有薬剤を添加した上で焼却することが有効であること,3)金属対りんの比率で示される“閉塞抑制指標値”に基づき水再生センター毎に必要とされる薬剤添加量の算出が可能であることを解明した。また,連続運転する焼却炉においては,指標値の迅速測定と制御が重要であることから,焼却灰の色の変化が金属類とりんの比率に関連していることを解明し,薬剤添加の制御システムの提案を新たに行った。(著者抄録)

シソーラス用語： 東京都 ,  濃度 ,  リン ,  焼却 ,  高温 ,  工程 ,  煙道 ,  灰 ,  *閉塞 ,  実態調査 ,  指数 ,  抑制 ,  *焼却炉 ,  *リスク評価 ,  防止 ,  変色 ,  スラッジ調整 ,  金属 ,  汚泥調整 ,  *下水汚泥
準シソーラス用語： *下水スラッジ ,  りん濃度 ,  煙道閉塞 ,  *汚泥焼却炉 ,  高温焼却 ,  焼却灰 ,  焼却工程 ,  水再生センター ,  閉塞防止 ,  閉塞抑制指標値

分類 (1件)： スラッジ処理・処分  (SC05050K)

引用文献 (7件)：

• 佐藤浩一・,原田隆之,冠城敏之:高度処理の推進と地球温暖化対策の両立に向けた課題と対応, 第51回下水道研究発表会講演集, pp997-999, 2014.
• 新矢将尚:都市道路堆積物中の鉛の発生起源とその流出挙動に関する研究, 大阪市立環科研報告 平成18年度 第69集, pp.71-73, 2007.
• 小野芳朗,永留浩,河原長美,谷口守:道路堆積塵埃上の物質量と環境因子との相関性, 水環境学会誌, 23, pp.778-785, 2000.
• 田辺晃一:高度処理の推進と地球温暖化対策の両立に向けた課題と対応, 東京都下水道局 技術調査年報-2014-, vol.38, 2015.
• 尾﨑正明,山下洋正,宮本綾子:下水汚泥焼却灰の無機質特性に着目した有効利用方法に関する調査, 平成16年度 下水道関係調査研究年次報告書集, 2005.

タイトルに関連する用語 (4件)： 下水汚泥 ,  焼却 ,  閉塞 ,  危険性評価