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J-GLOBAL ID：201602245788659370   整理番号：16A0486782

リン酸塩ガラスの光学的特性

著者 (2件)： 前田浩孝 (名古屋工大 大学院工学研究科) ,  春日敏宏 (名古屋工大 大学院工学研究科)
資料名： Phosphorus Letter  (Phosphorus Letter)
号： 84  ページ： 38-45  発行年： 2015年10月01日 
JST資料番号： L6905A  ISSN： 0917-9976  CODEN： PLETEJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： P₂O₅-CaO-Nb₂O₅系組成のリン酸塩ガラスについて,紫外-可視および赤外光の吸収およびRaman散乱特性,および光照射に関連した化学変化を調べた。リン酸塩ガラスは石英ガラスに比べて紫外域に強い吸収を示すが,鉄イオン不純物の除去,溶融熱処理あるいは70~80%の濃度のP₂O₅およびアルカリ土類金属酸化物を用いることで,紫外域透明なガラスに変化できる。ハロゲン化銀含有のフォトクロミックガラスも可能である。リン酸塩ガラスはケイ酸塩ガラスに比べて,分極性が小さいため,低屈折,低分散光学ガラスに適しており,可視透過性ながら赤外吸収性を示すため,光源の熱線吸収フィルタとしても利用できる。さらに光屈折および分散に対応するマックスウェル方程式,セルマイヤー式,アッベ数の式などの基本式にもとづいて,ガラス添加物として使用する各種金属イオンのイオン半径および電子分極について概観した。

シソーラス用語： 不純物 ,  熱処理 ,  アルカリ土類金属化合物 ,  金属酸化物 ,  ハロゲン化銀 ,  物質 ,  ケイ酸塩ガラス ,  光学ガラス ,  *熱吸収 ,  *光屈折 ,  *光分散 ,  イオン半径 ,  誘電分極 ,  透明材料 ,  除去 ,  *リン酸塩ガラス ,  *光学的性質 ,  酸化リン ,  酸化カルシウム ,  酸化ニオブ ,  *紫外可視吸収スペクトル ,  *赤外吸収スペクトル ,  *Raman散乱 ,  化学反応 ,  石英ガラス
準シソーラス用語： 不純物除去 ,  溶融過熱処理 ,  フォトクロミック ,  Abbe数 ,  電子分極

分類 (3件)： ガラスの性質・分析・試験  (YC02030Z) ,  その他の非晶質の構造  (BK04040Z) ,  光物性一般  (BM08010A)

引用文献 (16件)：

• K. Takenaka, Y. Kawamoto, J. Ceram. Soc. Jpn., 108, 201-212 (2000).
• E. Kordes, R. Nieder, Glastechnishe Berichte-Glass Science and Technology, 41, 41-47 (1968).
• B. Karmakar, P. Kundu, R. N. Dwivedi, Mater. Lett., 47, 371-375 (2001).
• L. Cook, M. J. Mader, J. Am. Ceram. Soc., 65, 567-601 (1987).
• D. Ehrt, W. Seeber, J. Non-Cryst. Solids, 129, 19-30 (1991).

タイトルに関連する用語 (2件)： リン酸塩ガラス ,  光学的特性