抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽熱エネルギーや溶鉱炉などの工業排熱を再利用可能とする省エネルギー材料として,蓄熱材料が注目をあびている。蓄熱材料は顕熱・潜熱・化学蓄熱材料があり,それぞれ利点・欠点を有している。そこで筆者らは,従来の蓄熱材料の利点を集約し,安全にして蓄熱密度が高く,かつ蓄熱したエネルギーを永続的に保持でき,希望のタイミングでそのエネルギーを取り出すことができるような蓄熱材料開発を行った。これが“蓄熱セラミックス”なる物質で,ストライブ型-ラムダ型五酸化チタンである。この材料は,蓄熱したエネルギーを永続的に保存でき,圧力をかけると蓄熱したエネルギーを放出できるという特性を持ち,さらに,熱・圧力・光・電流などの外部刺激で相移転を制御できるスイッチング材料である。本書では,この新材料の材料合成,圧力で誘起される相移送,蓄熱過程と放熱過程における熱量測定と熱伝導率,電流で誘起される相移送と光で誘起される相移送,メカニズム,について述べた。