抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは道路や建物などの現実世界の3次元モデルを構築し,移動が容易でない人が事前にシミュレーションを行えるシステムを開発している。本論文では,車いすなどの移動では建物の中に置かれた家具などが障害物となるので,配置が変わる可能性がある構造物中の物体の配置を含む3次元環境モデルを簡易に構築する手法を提案した。まず,床や壁といった構造物の3次元モデルは設計図などをもとに事前に構築されているとし,物体検出用のAR(Argumented Reality)マーカーを対象物体に貼付した上でカメラで撮影する。次に,拡張現実感アプリケーションを作成するためのソフトウェアライブラリARToolKitを用いてARマーカーの位置,及び姿勢をマーカー座標系をカメラ座標系に座標変換する変換行列Mcmの形式で取得する。また,物体上でのARマーカーの貼り付け位置に基づいて3次元モデルの座標からマーカー座標系への変換行列Mmoを求め,MmoとMcmによって3次元モデルの各座標をカメラ座標系に変換する。さらに,ワールド座標系におけるカメラの位置と姿勢から算出したカメラ座標系のワールド座標系への変換行列Mwcを用い,物体の3次元モデルをワールド座標系の空間に配置する。実験を行ったところ現実の配置と大まかに一致する3次元環境モデルを得られたが,結果に含まれる誤差はかなり大きかった。