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J-GLOBAL ID：201602251619488063   整理番号：16A1007625

n-アルカン混合物における結晶化の分子動力学; 結晶における構造,親和性,および拡散

Molecular dynamics of crystallization in n-alkane mixtures; texture, compatibility, and diffusion in crystals

著者 (1件)： Yamamoto Takashi (Department of Physics and Informatics, Yamaguchi University, Yamauchi, 753-8512, Japan)
資料名： Polymer  (Polymer)
巻： 99  ページ： 721-733  発行年： 2016年09月02日 
JST資料番号： D0472B  ISSN： 0032-3861  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ノルマルアルカンなど天然における各種直線状炭化水素は通常各種鎖長の分子の混合物として存在する。混合物における自己組織化と分子運動の分子機構は科学的および技術的に大きな興味がある。分子動力学シミュレーションにより,混合物における結晶化と結晶における拡散をノルマルアルカンC_nH_2n+2(C_nと略す)の多成分系で研究した。C₁₀-C₂₀の二元混合物,C₁₀-C₁₄-C₂₀の三元混合物,およびC₁₀-C₁₄-C₂₀-C₂₅の四元混合物。C₁₀およびC₂₀の二元混合物において明確は相分離結晶化を観測し,状態図と構造は実験から推定した共晶混合物と良く対応した。一方,三元混合物は均一な共結晶化を示したが,ナノスケールドメインは単一種の分子であった。鎖長に近いドメインは隣接する傾向を示したが,隔たった鎖長のドメインは空間で分離する傾向を示し,隔たった長さの鎖の脱混合傾向は相溶化剤として作用する中間鎖長の介在により調節されることを見出した。類似の機構は四元系でも認められた。三元混合物における分子動力学の詳細な研究により,結晶における長い範囲の拡散モードを新たに見出した。鎖軸に平行の拡散運動は本質的にラメラからの分子脱出と隣接ラメラへの再突入の2段階であった。一方,鎖軸に垂直の鎖運動は予想外の3段階,ラメラからの脱出とラメラ内領域における拡散ならびにラメラへの再突入であった。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *アルカン ,  *結晶化 ,  *混合物 ,  *分子動力学 ,  鎖長効果 ,  結晶構造 ,  親和性 ,  分子拡散 ,  二成分系 ,  三成分系 ,  多成分系 ,  層状組織 ,  分子運動
準シソーラス用語： *n-アルカン ,  ドメイン構造 ,  鎖長分布 ,  四成分系 ,  分子鎖運動

著者キーワード (3件)： n-alkane ,  Mixture ,  Crystallization

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

タイトルに関連する用語 (7件)： n-アルカン ,  混合物 ,  結晶化 ,  分子動力学 ,  結晶 ,  親和性 ,  拡散