抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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石油・化学産業において分離・精製の大部分を担ってきた蒸留から他の省エネルギー分離技術へ転換する道筋がHumphreyらにより提言されて以来,25年が過ぎようとしている。世界的な経済停滞,新しいエネルギー源の出現などがあり,省エネルギー技術開発のモチベーションが低くなったとはいえ,長期的にみた省エネルギー技術開発への必要性は高く,膜の分離性能を向上させる新規材料開発は着実に前進している。しかし,膜分離単独で分離技術として適用できる範囲はまだ限られており,Humphreyらの提案にあるように,他の技術開発が十分に進展するまでは,蒸留との複合化を検討することが妥当である。これまでにも,膜分離と他の単位操作との複合化に関する総説において可能なプロセス構成が紹介され,その後も個別の応用事例が議論されている。以下では,分離プロセス開発の立場から,膜の分離特性と蒸留と膜の複合化の可能性を考察する。本稿では,膜分離モジュール,膜と蒸留の複合化プロセスなどについて解説した。