抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マイクロ生体認証は,人間の微細部位の生体情報を利用した生体認証である。静的な微細部位を利用することによって,なりすましに対する高い耐性を有し,プライバシ(追跡可能性)に対する配慮がなされ,かつ,実用レベルの認証精度を確保することが可能な認証方式である。筆者らは,マイクロ生体認証の一事例として[Fujita16]にて,マイクロスコープによって撮像される肌理画像を利用したマイクロ生体認証を提案している。本稿では,肌理画像を利用したマイクロ生体認証のプロトタイプシステムを実装した。実装したプロトタイプシステムを利用して,長期間(数ヶ月)に渡るユーザ実験を実施した。実験の結果,提案方式は,マーカを基準にして登録部位を正確に特定さえできれば,数ヶ月の運用においても比較的高い精度で個人識別が可能であること(肌理の経時変化の影響は少ないこと)が示唆された。(著者抄録)