抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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レーザ加工の変遷として,レーザ加工の始まり(1980年代まで),レーザ加工の拡大(1990年代),レーザ加工の普及(2000年以降)と分けて説明した。ガルバノ加工機では,2枚のガルバノミラーを高速で振ることにより高速加工ができる。パルスファイバレーザによる金属孔あけでは,板厚76μmのアルミニウム合金A3003に300孔/秒もの高速で直径30μm,孔ピッチ0.1mmの微細孔加工を行っている。(株)レーザックスのハンドトーチ型ファイバレーザ溶接機FH-300の加工対象として最も適しているのはステンレス鋼SUS304である。SUS304での最大溶込み深さは2.5mmだが,ファイバレーザによる低ひずみ溶接のメリットを最大限に活かすという観点から,実用上の加工対象は1.5mm以下の薄板がメインとなる。JIS C6802「レーザ製品の安全基準」では,レーザ製品のクラス分けを行って,それぞれのクラスに応じた安全管理を行うように規定している。そのうち,最も高出力なものはクラス4で,「危険な拡散反射を引き起こし得るレーザ。これらは,皮膚損傷を引き起こすだけでなく,火災発生の危険もあり得る。これらの使用には細心の注意が必要である。」と規定している。クラス4は概ねレーザ出力0.5Wを超えるものであるが,レーザ加工に供するレーザ製品は全てクラス4に分類されるといってよい。JIS C6802及び厚生労働省(レーザ光線による障害の防止対策について)では,レーザ加工機の使用者への安全予防策をまとめている。